腰痛で悩まれている方は数多くいらっしゃると思います。
日本国内でおよそ100万人程度は腰痛で悩んでいるとされ、もはや国民病といっても過言ではありません。
そんな腰痛の大まかな原因と、対策についてまとめてみました。
腰痛について
腰痛の原因は大きく3つに分けられます。
- 背骨の腰椎の部分が原因として発生する腰痛
- 内臓疾患を原因とする腰痛
- 上記以外の腰痛
そして腰痛には急に症状が出てくる急性腰痛と、長い時間をかけて徐々に症状が現れてくる慢性腰痛の2つに分けられます。
また動いた際に痛みが生じる運動時腰痛、いつでもどのような状態でも痛みがある安静時腰痛という分類もあります。
このように一口に腰痛と言ってもその種別は多様であり、腰痛の種別を正確に把握することが腰痛の改善には大変重要となってきます。
原因によって対策が違う
原因が異なる場合は、治療方法や日常生活における注意点も全く違ってきます。
例を挙げますと年齢を重ねたことによる腰椎の老化による腰痛は、動作を行った際に痛みを生じます。
ですが就寝時でも痛みが生じる場合は悪性腫瘍や細菌感染症、その他の炎症が原因の場合もあります。
また排便や排尿に支障がある場合など、単なる腰痛よりも深刻な場合もありそのまま放置すると回復が難しくなることもあります。
腰痛のメカニズムと症状
では、どうして腰痛が起こるのか。そのメカニズムについて症状を交えながら述べていきたいと思います。
痛覚への刺激
外部から大きな力が掛かったり不自然な姿勢が原因で腰椎の骨折もしくは変形、筋肉の肉離れが発生すると痛覚を刺激します。
そうすると神経に刺激が伝達し腰痛となります。
痛覚は血流が滞った状態や炎症にも反応します。
ぎっくり腰
重量物を持ち上げるなど、少しのきっかけで痛みを生じるのが急性腰痛で「ぎっくり腰」と呼ばれることもあります。
ぎっくり腰には筋肉の肉離れによる筋膜性腰痛、腰椎損傷による椎間関節性腰痛などがあります。
慢性的な腰痛
慢性腰痛は一般に腰痛症と呼ばれることも多いです。
若年者ではスポーツによる怪我や、運動による腰の酷使が原因となっている場合が多いようです。
慢性腰痛の主なものとしては次の3つがあります。
腰椎分離症
1つ目は腰椎分離症です。
腰椎の椎弓が分離するもので、過度な運動を繰り返し行う事による疲労骨折が原因と考えられています。
腰椎椎間板症
2つ目は腰椎椎間板症です。
椎骨と椎骨の間には椎間板といういわゆる緩衝材のようなものがあります。
椎間板に強い力が加わると弾力性が消失し割れてしまいます。
この割れを修復しようとして、血管や神経が椎間板の内部まで浸透して痛みとなって現れます。
椎間板ヘルニア
3つ目は椎間板ヘルニアです。
腰椎に強い力が加わると髄核が飛び出すことがあります。
飛び出した髄核が神経を圧迫し腰痛が発生します。神経が圧迫されることで、脚全体にしびれが生じることもあります。
腰痛への対策・治療
次に腰痛に対する対策と治療について見ていきたいと思います。
腰痛がそれほど強くないときや筋肉疲労の原因が思い当たるときは、他の症状が無ければ安静にして様子を見て良いでしょう。
急性腰痛の場合
急性腰痛の場合ですと、およそ2週間で80%の人は症状が改善するそうです。
膝を曲げて横向きになり、腰に負担が掛からない状態で数日安静を保つと症状は徐々に改善していくとされています。
その後は日常生活を少しづつ戻していく事で回復が早くなります。
痛みが強くなったり、手足のしびれや発熱が続くといった場合には迷わず整形外科を受診しましょう。
医療機関での治療には手術をしない保存的加療と手術加療の2つがあります。
その人の年齢や症状によって治療方針が決まってきますので、医師と相談してください。
治療の効果には個人差がありますので、経過を見ながら最適な治療方法を選択してくことが良いでしょう。
まとめ
腰痛に関してはとても膨大な量となりますので、簡単にまとめてみました。
随時もう少し踏み込んだ部分を追記していきます。
日頃から腰回りの筋肉、腸腰筋を鍛えておくとこうした腰痛は予防できる場合もあります。
積極的にウォーキングを行うなどして腰痛予防に努めていく事で、健康寿命を延ばす効果が期待できると考えられています。
「腰痛持ちからの脱却、そして、以前よりも健康体に。」 - White Apple Life
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