太っている、不健康…そんなイメージの代表「メタボ」。
このメタボリックシンドローム、ただ太っているだけの状態を表していると思っていませんか?
重大な病気にかかる一歩手前の状態です。
メタボとは?
メタボ(メタボリックシンドローム)とは内臓脂肪が多く生活習慣病にかかりやすくなり、更には心臓や脳などの血管の病気になりやすくなってしまう状態を指します。
生活習慣病や血管の病気の第1段階とも言えるため、メタボの人が問題視されメタボ回避が行われるようになったのです。
そして様々な高脂質・高カロリーなものが増えた現代ではメタボになりやすい環境が整ってしまい、急激に問題視され誰でもが知っているワードとなりました。
メタボの具体的な基準
メタボには基準があります。
- 臍部分で腹囲を測り男性85cm以上・女性90cm以上の内臓肥満高血圧
- 110mg/dL以上の高血糖
- 150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL未満の脂質異常
のうち腹囲の基準と、2項目が合わさった状態をメタボリックシンドロームと呼びます。
どれぐらい病気にかかりやすいのか?
メタボの人は健康な人と比べ、糖尿病になるリスクが約3~6倍、心血管疾患による死亡リスクが1.5~2倍、脳卒中が1.7倍に高まるとされています。
また、肝臓の病気やガン、無呼吸症候群などにも繋がり危険性が高まります。
年齢・性別での割合
現在日本では70歳以上を除いて、メタボの割合が男女ともに増えてきています。
60代男性で約23%・女性で約7%、40〜69歳までの男性の2人に1人・女性の5人に1人がメタボであることが分かっています。
男性よりも女性の方が割合が低い理由としては、内臓脂肪が溜まっていくのに男性ホルモンなどの影響が多いからではないかとされいます。
メタボを回避するには
メタボは生活習慣の見直しで改善できるので、改善するに越したことはありません。
- 内臓脂肪は燃えやすいので定期的に適度な運動をする
- 間食など無駄な食事量を減らし脂肪を蓄えようとする力を抑える
- 食事後すぐに睡眠を取らないように感覚をあける
- 高脂質、高カロリーなものを避け和食など健康にいいものを食する
- アルコールは摂取しすぎない
これらに気をつけ守るだけでメタボ回避・解消が出来ます。
命に関わることです
そしてメタボは"ただの肥満"ではなく、命に関わることなので定期的に健康診断で検査を受けましょう。
メタボの最大の危険は、手遅れになるまで症状がほとんど現れないというところなのです。
改善するよう注意されても聞く耳を持たず「自分は大丈夫」などとタカをくくっていると、取り返しのつかないことになりかねません。
好きなものを食べ、よくお酒を飲んで…という幸せな生活は良くない生活習慣を送っているという認識が本人にはありません。
ですがその時にもどんどん進行していき蓄積されてしまうのです。ある日突然意識がなくなった、突然死してしまったでは遅いです。
まとめ
特にメタボは血液をドロドロにしていってしまうので心血管疾患になりやすいですが、心血管疾患などはあまり症状が出ません。
そうなる前に気をつけなければならないので、健康診断に行くのが不安という人はまずインターネット上にある診断テストなどを行ってみてください。
もちろん自己診断を行ったから大丈夫というわけではないので腹囲が基準を超えている場合、必ず早急に検査をすることをオススメします。
まだメタボではない方も、これらを気をつけることで予防が出来るので、生活習慣病の第1歩になる前に気をつけましょう。